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御影と瀧山1

ええい、服は後だ! 俺はマッパに腰にタオル巻いただけでシャワールームを飛び出した。 「うわっ!!」 「おっと」 飛び出してすぐ誰かとぶつかった。 倒れる前に太い腕でがっしりと支えられた。 「お前、なんちゅう格好して………! 何があった!?」 「い、委員長」 俺はホッとして、委員長のTシャツをキュッと掴んだ。 俺の慌てまくった顔を見て、委員長が目を鋭くさせて聞いた。 「なんか、金髪の変な奴が」 「下がってろ」 そう言って委員長はシャワールームに入って行った。 た、頼もしい! 俺は完全にビビっちゃってて、情け無いけど、大きな委員長の背中がすごく頼もしく見えた。

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