120 / 306
御影と瀧山1
ええい、服は後だ!
俺はマッパに腰にタオル巻いただけでシャワールームを飛び出した。
「うわっ!!」
「おっと」
飛び出してすぐ誰かとぶつかった。
倒れる前に太い腕でがっしりと支えられた。
「お前、なんちゅう格好して………! 何があった!?」
「い、委員長」
俺はホッとして、委員長のTシャツをキュッと掴んだ。
俺の慌てまくった顔を見て、委員長が目を鋭くさせて聞いた。
「なんか、金髪の変な奴が」
「下がってろ」
そう言って委員長はシャワールームに入って行った。
た、頼もしい!
俺は完全にビビっちゃってて、情け無いけど、大きな委員長の背中がすごく頼もしく見えた。
ともだちにシェアしよう!