127 / 306

胸の傷痕とエロス3

俺と委員長は寮に戻って、ひとまず俺の部屋のリビングでお茶して、ひと息ついた。 高槻先輩も帰ってきて、副会長の話に眉を顰めた。 「てゆうか、姫。副会長の顔知らなかったのか?」 あんな目立つ男をって呆れたように言われたけど、今まで見たことなかったし。 「高槻。パソコン持ってこい」 「はい」 高槻先輩がパソコンを立ち上げた。全生徒のデータに風紀メンバーと生徒会メンバーはログインできるんだって。 「風紀の特権だ」 生徒会メンバーの写真を出した。 「生徒会長と副会長の顔は、もう分かったな」 「はい」 生徒会長は寝てる顔しか見てないけど、起きてる顔もイケメンだった。けっこう気が強そうだ。俺様って感じ。 副会長は優雅に微笑んでる。上品で穏やかな笑顔だ。さっきと全然印象が違う! ………もっと冷たくて、怖かった。 「で、こいつが会計の難波 光彦(なんば みつはひこ)だ」 「チャラ男ですね」 これまたイケメンだが、肩まであるアッシュ系の茶髪にピアスがジャラジャラ。 少しタレ目で、甘ったるい感じの顔をしてる。 「こいつはチワワ系の後輩食いまくってるからな。気をつけろよ。この顔を見たらダッシュで逃げろ」 「ダッシュっすね。了解です」 俺は委員長の言うことを素直に聞くことにした。だって、さっきの副会長、めっちゃ怖かったし。 「で、これが書記の南方 蓮太郎(みなみかた れんたろう)だ」 「あっ!!」 ナウシカ兄さんだ!

ともだちにシェアしよう!