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胸の傷痕とエロス3
俺と委員長は寮に戻って、ひとまず俺の部屋のリビングでお茶して、ひと息ついた。
高槻先輩も帰ってきて、副会長の話に眉を顰めた。
「てゆうか、姫。副会長の顔知らなかったのか?」
あんな目立つ男をって呆れたように言われたけど、今まで見たことなかったし。
「高槻。パソコン持ってこい」
「はい」
高槻先輩がパソコンを立ち上げた。全生徒のデータに風紀メンバーと生徒会メンバーはログインできるんだって。
「風紀の特権だ」
生徒会メンバーの写真を出した。
「生徒会長と副会長の顔は、もう分かったな」
「はい」
生徒会長は寝てる顔しか見てないけど、起きてる顔もイケメンだった。けっこう気が強そうだ。俺様って感じ。
副会長は優雅に微笑んでる。上品で穏やかな笑顔だ。さっきと全然印象が違う!
………もっと冷たくて、怖かった。
「で、こいつが会計の難波 光彦 だ」
「チャラ男ですね」
これまたイケメンだが、肩まであるアッシュ系の茶髪にピアスがジャラジャラ。
少しタレ目で、甘ったるい感じの顔をしてる。
「こいつはチワワ系の後輩食いまくってるからな。気をつけろよ。この顔を見たらダッシュで逃げろ」
「ダッシュっすね。了解です」
俺は委員長の言うことを素直に聞くことにした。だって、さっきの副会長、めっちゃ怖かったし。
「で、これが書記の南方 蓮太郎 だ」
「あっ!!」
ナウシカ兄さんだ!
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