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千尋とブラックサンダー会長2

俺はリビングでダラダラとテレビを見る。ズル休みっていいね。ワクワクします。 「あ」 俺はスマホを取り、小林にメールした。 『駆け込み寺へ。今日泊りに行ってもいい?』 『いいよ』 少しして、小林から返信がきた。 「よっしゃ」 このホモ多き学園生活で俺のストレスもだいぶ溜まってる。俺は小林のとこへ駆け込み寺することに決めた。 小林は「急に困る」とか「何があった?」とか言わない男だ。「いいよ」か「無理」のどちらか。だから気が楽だった。 そうと決まれば……… 俺は制服に着替えて、外泊届を出しに行くことにした。 長期入院していて三年寝太郎だった俺は、結構簡単に休めたり、外出できたりするんだなぁ。 なんか、ごめんなさいだけど。 授業が終わったら、他の生徒と顔を合わせちまう。授業中に提出しに行こうと、俺はちょっと急いで部屋を出た。

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