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千尋とカルボナーラ1

翌朝、目覚めると小林が隣で寝てた。 山田の時からだけど、俺がベッドを占領して寝てるので、小林はしぶしぶソファで寝るのだが、寝心地の悪さに我慢できずに夜中に俺を壁際に押してベッドに入り込んでた。 セミダブルのベッドは男二人でも、どうにか寝れた。 でも今朝は小林との距離が近い。 あっ。そうか。 俺は今、有栖川千尋だった。この体は華奢なので、壁際に押しのける必要ないか。 俺はマジマジと小林の顔を見た。 眼鏡を取った小林は、ぶっちゃけイケメンだ。旬のイケメン俳優に少し似てる。 美容院が嫌いな小林は自分で髪を切ってる。いつも結んでる髪を解いて、無造作になって顔にかかる様が逆にカッコよかった。 昨日、変な夢見た。 小林が、泣いてる夢。 俺はじっと小林の顔を見つめる。 ………まさかね。 小林の寝顔を見てたら、俺も眠くなってきて二度寝をすることにした。 なんとなく顔を寄せ合って、寄り添うように眠った。

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