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千尋と稲妻会長VSハリウッド委員長2

委員長は鋭い目で生徒会長を睨んだ。委員長のこんな顔初めて見た。めっちゃ怖い。 「い、いいんちょ………うッ!?」 ─────ええッ!? ぐっと頭を掴まれて、今度は委員長にキスされてる。なんでだ!? 「んんぅうッ!!」 委員長のハリウッド筋肉にがっちり捕まって、すぐに舌を入れられた。 「むぅ………んっ……んっ………うう!」 必死に手で胸板を押すけど、全く無駄だ。好きなように貪られた。 「あ……ゃ………ぅうん……ん………っ」 苦しくなって、ごくりと委員長の唾液を飲み込んだ。 それに満足したのか、ようやく唇が離れた。俺はぐったりして、委員長のハリウッド筋肉に支えられてどうにか立ってる。 「な、んで?」 「口直しだ」 委員長は俺を支えたまま生徒会長を睨んだ。 「この馬鹿にキスされただろ。消毒だ。消毒」 「何が消毒だ。てめぇがキスしたかっただけだろうが。エロ親父」 なんだ? この二人、ガチで仲悪いんだ。 俺は委員長の腕の中から抜け出す。二人は睨み合ったままだ。 「生徒会室にセフレ連れ込むだけじゃ足りねぇのか? だらしねぇ下半身だな。おい」 「地黒のAV男優もどきは黙ってろ。むっつりスケベが」 コンビニにいる生徒達が野次馬根性で遠巻きに見てる。 うわあ。最悪だ! キスしてるとこも見られてんじゃねえかよ! 嫌味合戦してるうちに逃げよう! 俺は後ろ向きのまま、そろそろとお菓子コーナーから下がっていった。 「わ!」 トンっと背中が誰かにぶつかった。 「ごめ………!?」 振り返って、俺はフリーズした。

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