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千尋と平凡くん2

俺と平野は風紀室の前に到着した。 「有栖川です」 ノックしてドアを開けると……… げぇっ! 全員集合してやがる。 風紀室にはハリウッド委員長と西宮副委員長、中津先輩、高槻先輩がいた。 「じょ、情報早いっすね」 俺はちょっとタジタジだ。 高槻先輩が俺と平野を見て眉を顰めた。ズカズカと歩いてきて、平野の手を繋いでた俺の手をぐいっと引っ張って、平野から引き離された。 「ちょっ、高槻先輩!」 高槻先輩にがしっと肩を掴まれた。 「千尋。生徒会には関わるなと言っただろう」 怖っ! 目がマジだ。 「だ、だって」 「落ち着け、高槻。姫も平野も、まぁ座れ」 高槻先輩がしぶしぶ俺から手を離した。 居心地悪そうにしてる平野と一緒にソファに座った。 「美村から聞いたぞ。無茶しやがって」 委員長が呆れたように言った。 あのチャラ男会計キス事件から、なんかあったら美村は委員長に報告する係みたいになってる。 「俺は面白いって思いますけどー。あいつら調子のってっし」と、中津先輩。 「無茶だとは思いますが、まぁ平野君を生徒会と離すには妥当かと」と、西宮副委員長。 「………」高槻先輩はピリピリしてる。 「あっ、あの! 有栖川くんは悪くないです! 僕を心配して、連れ出してくれたんです!」 平野が必死に委員長に訴えた。 平野、ええ子や。 「だって、あいつら。平野がもっさり君を利用して、金髪変態男に近付こうとしてるとか、無いこと無いこと言ってたんですよ。お局OLみたいに平野を小突いてたし」 「金髪変態男にお局OLって、お前なぁ」 委員長は苦笑いだ。

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