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高槻先輩と嫁2

「………千尋」 高槻先輩はじっと俺の顔を見ていた。 妙に真面目な顔してるなぁ。相変わらずイケメンだな、なんてことを考えてたら、上から声が降ってきた。 「こんなとこでいちゃついてんじゃねぇよ」 「あっ。委員長」 ハリウッド委員長が呆れたように見下ろしてる。 「い、いちゃついてなんかいません!」 高槻先輩が慌てて立ち上がった。 俺はしゃがんだまま委員長を見上げた。 「委員長。なにしてんの?」 「小腹が減ったんでな。ちょっと買い食いだ」 カゴの中を見て「お。また姫の手料理か。いいなぁ、俺も嫁が欲しい」と言った。 「嫁って言うな。明日のお弁当用ですよ。委員長のも作りましょうか?」 「マジか!」 二人も三人も一緒だ。委員長にはなんだかんだ世話になってるしなぁ。 「やった! 俺も愛妻弁当だ」 「たいしたもん作れませんよ」 「かまわねぇよ」 お弁当の約束をしてコンビニの前で別れて、委員長は校舎の方へ帰ってった。 「………」 「高槻先輩?」 あれ? なんか機嫌悪い? 難しいなぁ。最近の1仏陀高槻は。 でも、買い物袋は高槻先輩が持ってくれた。 機嫌悪くても面倒見いいんだよね。 晩ご飯に親子丼を作ったら、高槻先輩の機嫌が良くなった。 なんだ。お腹空いてたんだな、高槻先輩。

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