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奉仕する猫1

志狼がようやく鉄平の股間から口を離した。 鉄平はガクリと体の力が抜け、志狼の大きな背にもたれかかるように脱力した。 「はぁ……はぁ……あ!」 今度は志狼の手がブルマの中に入り込み、鉄平の尻を揉みしだいた。ぐっと、左右に開かれる。 「あっ……や、うそ……嫌だ!」 ───ここで!? このまま、するの!? 「待って! まって、お願い!」 鉄平が無我夢中で暴れだしたので、志狼はスカートの中から顔を出した。 「お、おねがい……ここじゃ嫌だ」 乱れた黒髪。涙が溢れそうな向日葵の瞳。グロスが取れたかわりに志狼のキスで赤く色付いた唇。 鉄平から匂い立つほどの色香が溢れていた。鉄平は唇を舐め、顔を真っ赤にして志狼に提案した。 「く、口で、するから……だから、ここでしないで……お願い。しろう」 あまりのいじらしさと、いやらしさに志狼の喉がゴクリと鳴った。 「舐めてくれるのか? タマ」 鉄平は羞じらいながらもコクリと頷いた。 ちゅ、と鉄平の唇に柔らかなキスをして、志狼はゆっくり立ち上がる。そして、今度は鉄平がゆっくりとしゃがんだ。 震える手でベルトを外し、ジジッとジッパーを下ろす。 志狼の雄はすでにはち切れんばかりに勃ち上がっていた。 下着をずらして、剛直を外気に晒した。触れた鉄平の手が志狼の雄の熱さにビクリと震えた。 「……ん」 「ッ!」 鉄平は小さな舌を差し出し、チロリと志狼のペニスを舐めた。僅かに舌先が触れただけだが、ぞくりとして志狼が息を呑む。 鉄平は意を決したように舌を伸ばして、下から上へとペロペロと子猫のように舐めた。 「……ああ、タマ」 志狼が大きな手で頭を撫でながら、低く男らしい色気のある声で鉄平を呼んだ。 その声にドキドキしてしまう。 もっと気持ちよくなって欲しい。 そう思った鉄平は大きく口を開けて、ぱくりと志狼のペニスを小さな可愛らしい口で頬張った。

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