3 / 62

晴「ただいま~」 鈴「お、おじゃまします…………」 晴也がガラガラと扉を開け大きい声で挨拶をすると ササッとたくさんの召使いらしき人が出てきた………… 召「「「「おかえりなさいませ、坊ちゃん」」」」 晴「その、坊ちゃんっていうのやめてよ 恥ずかしいったらありゃしない さ、鈴こっちだよ」 促されるままオドオドとついて行く…… その俺の姿をじっと見つめてくる複数の目…… 召『あの人が…………』 召『ぼっ…………こころ……めた……』 ボソボソと俺たちの噂をする声が聞こえる…… うぅ………こわいよ……………… …………しばらく歩いていると、ある扉の前で止まった………… 晴「鈴?どうしたの?」 鈴「え、まさかこの中はいらないよね?ね?」 晴「ここだけど………………」 待ってよ待って…………さっき確かに、ヤクザっぽい家だな~と思ったけど! なに!このずたずたの扉! しかもそのずたずたが…………斜めに走っていて…………こ、これ刀!?!? やだよ……かえりたいいいい……………… そんな願いも虚しく……晴也が扉をノックする…… トントン ?『はい』 晴「すみません、晴也です 番の方と挨拶をしようとおもい伺いました」 ?『晴也か、入れ』 ガチャと開けた先には ふっかふかの黒の革イスにすわった高齢の方と その横にたっている40代位の男の人がいた 晴也に続いて部屋に入ると ピリリと空気が変わる………… あ、あわわっ………… じとーと見られ、しゅーんと小さくなってしまう…… するとそんな俺を守ろうとする影が3つ…… …………ん?3つ??

ともだちにシェアしよう!