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〃
晴「ただいま~」
鈴「お、おじゃまします…………」
晴也がガラガラと扉を開け大きい声で挨拶をすると
ササッとたくさんの召使いらしき人が出てきた…………
召「「「「おかえりなさいませ、坊ちゃん」」」」
晴「その、坊ちゃんっていうのやめてよ
恥ずかしいったらありゃしない
さ、鈴こっちだよ」
促されるままオドオドとついて行く……
その俺の姿をじっと見つめてくる複数の目……
召『あの人が…………』
召『ぼっ…………こころ……めた……』
ボソボソと俺たちの噂をする声が聞こえる……
うぅ………こわいよ………………
…………しばらく歩いていると、ある扉の前で止まった…………
晴「鈴?どうしたの?」
鈴「え、まさかこの中はいらないよね?ね?」
晴「ここだけど………………」
待ってよ待って…………さっき確かに、ヤクザっぽい家だな~と思ったけど!
なに!このずたずたの扉!
しかもそのずたずたが…………斜めに走っていて…………こ、これ刀!?!?
やだよ……かえりたいいいい………………
そんな願いも虚しく……晴也が扉をノックする……
トントン
?『はい』
晴「すみません、晴也です
番の方と挨拶をしようとおもい伺いました」
?『晴也か、入れ』
ガチャと開けた先には
ふっかふかの黒の革イスにすわった高齢の方と
その横にたっている40代位の男の人がいた
晴也に続いて部屋に入ると
ピリリと空気が変わる…………
あ、あわわっ…………
じとーと見られ、しゅーんと小さくなってしまう……
するとそんな俺を守ろうとする影が3つ……
…………ん?3つ??
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