4 / 62
〃
前に影が3つ……?
ひとつは見知った背中…………
だがほかのふたつは知らない…………
ひとつは一つ縛りの女の人……
もうひとつは……小さい男の子……?
女「あなたっ!!お父様!!
なんてことをするの!」
男子「ありえない!!兄ちゃんの番だぞ!!
さいてい!!!」
女「さいていよ!!」
目の前の2人がキャンキャンと文句を言う
するとさっきまで俺たちを睨みつけていた2人がオロオロし始める…………
父「ごめんな……?椿、雫……
そんなにパパを睨んでくれるなよ……」
祖父「じいちゃんが悪かった……な?」
その姿に俺はびっくりしてしまう…………
さっきまであんなに威圧感半端なかったのに………………
ポカーンとして見ていると晴也が振り返り、大丈夫?と聞きながら俺の頭を撫でてくれた……
安心した俺はその手を握り、晴也に寄り添う
鼻を彼の腕に擦り付け、匂いを嗅ぐ……
うん…………落ち着く……………………
晴「猫みたい……」
母「あらら……よく懐いてるのね~」
父「ふん、いい子のようだな」
雫「お父さん!
にいちゃんが選んだ人なんだからいい人に決まってるじゃん!!!」
頭上で繰り広げられている会話に全く気が付かなかった
……後で俺は……その会話に気がつき、顔を真っ赤にして恥ずかしがるのだった…………
ともだちにシェアしよう!