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部屋にきゃっきゃと楽しそうな声が響く 和馬くんがあぅあぅ……といいながら両手を広げ、母に抱っこをねだっている それを見ながら冬馬さんが和馬くんをだっこし、朱雨が和馬くんのほっぺをつんつんし、遊んでいた …………かわいいな…… そう思って見つめていると ピンポーンとインターホンがなった 玄関に向かおうとする冬馬さんを制し、奏多さんがでる ?『久しぶり〜奏多』 奏『おう、久しぶり、莉玖 わるいな……磑』 磑『んにゃ、大丈夫だぜ?』 男の人の声が聞こえる どうしたんだろう………… 不思議に思い、リビングの扉をじっと見つめ、話し声の主が現れるのを待つ トントンと複数の足音が聞こえ、ガチャと空いた扉からみえたのは 栗色のマッシュルームヘアの可愛い男の子と 真っ黒のショートヘアのイケメンだった 冬「あ!莉玖!磑! ありがとうね〜!」 莉「いいよ〜 久しぶりにお出かけできるの楽しい〜」 磑「遅れて悪かったな お前らで楽しんでこい 俺と奏多を気にすることはねぇからな? 羽伸ばしてこい」 そう言ったふたりをじっと見つめていると ぱっと男の子と目が合った すると、目をキラキラとさせながら俺の方へダッシュでよってきた 莉「こんにちは!俺、莉玖[りく]って言うんだ よろしくね!!!かわいいねぇ〜」 ニコニコと話しかけてくれる彼に、緊張感がほどける 可愛い可愛いと褒められ、柄にもなく照れてしまう…… 鈴「り、莉玖さんのほうがかわいいですよ?」 と言えばキャー!と悲鳴をあげ、後ろにいるイケメンに語る 莉「ねぇ!磑[がい]! この子が俺のこと可愛いって!」 磑「よかったな だから、俺がいつも言ってるだろ? 可愛いって」 それを聞くとまた莉玖くんは嬉しそうに笑い、ちょっと行ってくるね、と磑さんに言ったら、俺の手を取り、リビングの真ん中へ引っ張る するとテーブルに今から行く予定のモールの地図を広げ、話し合っている朱雨達がいた 朱「俺ここの雑貨屋さん行きたい!」 冬「俺、ここの本屋に行きたいかな〜」 莉「えー!じゃあ俺ここ!ゲーセン!」 朱「鈴は??」 鈴「え?俺………………」 それぞれみんなが行きたいところ挙げていく中、俺に目が向けられる ジーと地図とにらめっこをすると、あるひとつの店に目が止まった 鈴「俺……ここ行きたい…………」 朱「…………?……あー!なるほど!」 俺が行きたい理由を察したのか朱雨がニヤニヤと俺を見てくる………… なんだよ…………いいじゃんか………… 俺が行きたいと行ったお店は、晴也がよく通っている香水とアクセサリーのお店だった 俺はお揃いのアクセサリーと首輪は貰ったが、俺から送ったことは無い………… だから、俺が買ったのを身につけてほしいな〜と思っている それに晴也は香水を付けないから、香水ではなく部屋のフレグランスを買おうと思った 彼にこっそりと送りたいな……と思った 喜んでくれるかもと、密かに妄想し、緩んでしまう頬を両手で抑える 待っててね、晴也………………

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