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テスト

Side遥 遥「……どうしたらこんな点取れるわけ?」 薫「ッチ……仕方ねぇだろ………… センコーの説明わかんねぇんだもん」 むくれてそんなことを言う薫に溜息が出そうだ……………… 僕の手元に広がる1桁の赤い数字…… 唯一点がいいのは、僕が教えた英語 それだけは47点だった まぁそれでも47点だけど………… 先生の話によると、今度の追試で点を取らなければ休みはずっと学校に行かなくてはいけないらしい ということは…僕と遊べないということだ…… ……そんなのは嫌だ………… ガタッと勢いよく立ち上がると その音にびっくりしたのか、肩をビクッと跳ねさせた彼をビシッと指さし、宣言する 遥「いい?いまから、勉強会するよ」 薫「はぁ?なんで…………」 遥「そんなの………… 夏休み……一緒にいたいからじゃん…………((ボソッ」 後半はもぞもぞと小さくなってしまったが、聞こえたらしい パァッと顔を輝かせ、こくこくと頷く 薫「俺、やる!頑張る!」 遥「ん、頑張って、僕も手伝うから」 こうして彼とのお泊まりでの勉強会が始まった ・・・・・・・・・・・・・・・ 遥「違うよ、これはx>2とy<5だから グラフを作ってみ?」 薫「……ん〜……あ!なるほど!」 スラスラと解いていく薫 彼は元々賢い頭をしている だから教えたらスポンジのように吸収していく 教えている方も、とても気持ちいいくらいに。 ……とても…順調だった…………はずだったのに…… 薫「んぁー!!つまんねぇ!」 遥「さっきまであんなに出来てたじゃないか」 薫「説明聞いてもわかんねぇー!」 などと駄々をこね始めた………… ……どうしたもんかな………… 困っていると、薫が、ふと思いついたような顔をした その顔はこちらをむくと、ニヤリと悪い顔をした ………………嫌な予感…… ジリジリと僕に近づいてくる彼…… ……無意識に逃げてしまう僕…… だが、しばらくするとトンっと背中に壁が当たり、逃げ場を失う ……ドンッ……と音を立てて顔の横に手をつかれる …………か、壁ドン……? チラッと上をむくと、彼と目が合う その目はギラギラと熱情に燃えていた 薫「なぁ……やる気ださせてよ、せ・ん・せ?」 僕のシャツをクイッと引っ張ると顔を近づけ、ニヤッと笑う あぁ……もぅ…………勉強なんて知らない…………

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