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ゴゴゴゴゴ…………と不穏な空気を発しながら立っている鈴……………… 今まで見たこともないような冷たい目で見てくる ………………え?俺なにかした? あわあわとしながら鈴を見る すると、じわっと涙を滲ませて鈴が背中を向け飛び出していく 朱『…………あれー?鈴〜 どこいくの〜?』 鈴『どこか!遠く!!』 玲『なにしてるんだ?あいつ』 扉の向こうでの会話が聞こえる まずいまずい、と頭が警告を鳴らす………… あんなに鈴に怒られたことがない というか、そもそもあまり感情を出す子じゃない だから……こういう時にどうすればいいのか全くわからない…… 1人で焦っていると ガララと扉の開く音がする そちらにちらりと目を向けると、俺を冷たい顔で見下ろしている朱雨と玲がいた 玲「朱雨先生……どう思います?」 朱「最低だと思います…………」 すっごーく冷たい視線で見つめてくる2人…… え、こわいこわい ブルブルと震えていると 俺の手の中の何かが、もぞもぞと動き出す 遥「ん〜! はぁ、よく寝た〜 あ、どう?上手くいった?晴也」 晴「………………………………」 遥「ん?はるや〜?」 俺はこいつを突き飛ばすと教室を出て、鈴を探し始めた そうだ…………俺……遥を抱きしめて寝てたんだ! あんなところを見たら、浮気だと思うに決まってる……………… くそっ…………やっぱり床に捨てればよかったっ! 汗だくになりながら学校内を走り回った……

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