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Side鈴 鈴「だからね!壮馬 俺Ωだから、もう部活できないの! わかった?」 壮「はい……すみませんでした…………」 鈴「うん、もう言わないでね? 俺も辞めたくて辞めたわけじゃないからさ」 壮「あ、あぅぅっ!鈴ぜんばい〜 ごべんなざい〜」 鈴「な、泣くなよ…………」 えぐえぐと嗚咽し始めた壮馬に戸惑う…… 必死に慰めているが全く泣き止まない どうしたものか……………… さっきから黙りっぱなしの晴也も気になるし…… 壮「うぅっ、先輩…………」 鈴「うん、もう怒ってないよ? 頼むから、泣き止んで、ね?」 壮「はい…………ズピッ ありがとうございました………… また遊んでくれますか?」 鈴「うん、いいよ またいつでも誘って?」 壮「はい!じゃあ、先輩さよならっ!」 鈴「はーい、じゃあね」 壮馬の後ろ姿を見送ったあと 小さく溜息をつき、晴也を振り返る え〜……まだ正座して俯いてるんだけど………… な、泣いてるのかな………………? そーっと顔を覗く………… 晴「うわっ、な、なに?」 鈴「……えっと…………な、なんでもない……」 その顔は真っ赤になっていた…… 釣られて俺も真っ赤になってしまう…… ど、どうして真っ赤になってるんだよォっ!

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