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第52話

Side晴也 「………………ただいま…………」 ……………………鈴、寝ちゃったかな………… まぁ………………この時間なら仕方ないか………… リビングの時計を見ると………………時刻は10時半 いつもならリビングで二人並んでテレビを見ている時間だが……………… 最近疲れている様子だったから寝れているだろうと思い、鈴の部屋への訪問は諦めた 「はぁ………………風呂はいろ…………」 鈴のことを考えると気持ちが沈む なにをしてしまったのか……心当たりがない訳では無い ベタベタしすぎたのが原因かもしれないし エッチが激しすぎるのも原因かもしれない もしかしたら、もう好きじゃないのかもしれない……………… 『晴也なんて…………だいきらい!』 「…………結構きついな…………」 鈴にそう言われたことを思い出し、苦笑が漏れる “大嫌い”……………………か………………つらいな………… 自分はいつの間にこんなに泣き虫になったのだろうか……………… 鈴のことを考えると、すぐ涙がこぼれる 「………………はぁ……やばいな…………」 上を向き必死に瞬きにする 涙を頑張って引っ込めると、俺は部屋へ向かい着替えをとろうとした 「………………あ、そうだ……寝巻き、枕元だ………………」 今朝、枕元に準備したのを忘れていた俺は クローゼットを離れ、枕元に向かう すると、なぜか布団がもこっと膨らんでいる ……………………もしかして………… そぉっと布団をめくると 涙をあとを頬に残した愛しい人が眠っていた

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