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〃
「…………鈴……」
そっと愛しい人の頬を撫でる
じっとその顔を見つめ、最近見れていなかった寝顔を瞳に焼きつける
すると、目の下が少し黒くなっていることに気づく
………………自分は鈴にクマができてしまうほど迫ってしまったのか………………
クマの出来てしまっている目の下を親指でさすると、俺の手に猫のように擦り寄る鈴
つらそうなその姿に胸がいたんでしまう……
眠そうなところを何回も無理させたことがある
もう無理だ……とヘトヘトな鈴の細い腰を掴み、ガツガツと攻めたことだって一回だけじゃない
鈴に怒られた理由は、自分が迫りすぎたんだな……と今更ながら思う
遥に言われて気づくなんて情けないな、と彼氏としての自信を失いそうになる
「ごめんな…………鈴………………」
優しく2、3回頭を撫で、部屋を出る
これからは優しく節度を持とう、と心に決めて
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