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邂逅遭遇→sideT

家に帰ってシャワーを浴びて軽く昼寝をしたが、何もやることもなかったので、繁華街の方に出る。 うだうだ部屋で考えるているのも、趣味じゃない。かと言って、仲間といるとボロがでそうだ。 脅迫している相手とはいえ、やっぱりオレはあの人を諦められないから、あまり無体なこともできない。 頭のどっかで嫌われたくないとか、好かれたいとか思うから、ついついあの人の好物とかも買ってしまう。 気づいてしまった感情は、なかったことにはできない。 ゲーセンでもいって、気晴らしするかな。 通いなれたゲーセンに向かおうとすると、ボーリング場から見慣れた3人が出てくる。 「士龍……オマエ、オトナゲって言葉知ってる?ネェ、オールストライクとかバカなの?なあ、だいたいゲーム性も考えろ」 「え、俺まだコドモだし。ショーちゃんが本気だせっつたんだべ」 「もー、おまえらー!道端でケンカしねえの。邪魔でしょ、ほら、チューモクされつんじゃん」 真壁と村澤さんの2人のじゃれつきを止めているのは栗原さんだ。 「んー?みちばた?どういういみ」 「みちばたってわかんねえ?普通に道で、ケンカしちゃだめ」 「ミッチー、俺は帰国子女なんだし、むつかしい言葉つかうなよー」 わさわさと3人でじゃれあっているが、東高の制服と長身の3人のトリオに、周りは気圧されて道を開いている。 すげえ…………笑顔。 他を圧倒するような威圧感があるのに、仲間に見せる無邪気すぎる笑顔が、何故かひどく羨ましくて、嫉妬している自分に気がつく。 本当はオレはあの2人みたく、なりたかった。 オレの憧れは、そういうもんだった。 あの2人と真壁をこれ以上、一緒にさせておきたくない気持ちでいっぱいになる。 醜い嫉妬だ。 イライラとして、オレは端末を取り出すとアプリの中の真壁の名前をタッチする。 【今夜19時に家にいく、すぐヤりたい。準備しとけ】 かなわないなら、あの人を壊したい。 全部こわして、あの人を…………オレのモノにしたい。 すぐには返答がなかったが、暫くしてぴこんと文字が返ってくる。 【わかった。夕飯何食べたい?】 返答がよくわからない。 何でヤリたいから、夕飯の話になるんだ。 【アンタを食べたい】 と、返事を入れると、今度は、すぐに返答がきた。 【りょーかい、よく洗っとく】 どこまで、本気なのかどっか抜けてるのか全くわからない。 なんだか心を派手に乱されたまま、オレは目的地のゲーセンに向かった。

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