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玉砕覚悟→sideT
なんで、全部許してくれんだろう。
そんでもって、こんな展開はありえねーだろ?
どう考えても、脅迫までした男と簡単に付き合うとか。そりゃ、オレは嬉しすぎるんだけど、本気でそれでイイと考えてくれてるのか。
やっぱり、このヒトはなんか足りない。
それを分かっていてつけこんでるってのも、自分でわかっちゃいる。
なんだか泣けて泣けて仕方が無くて、抱きしめたまま泣いちまったオレを、真壁は優しく背中を撫でてくれていた。
どこまで、お人よしなんだろう。
ようやく顔をあげると、真壁はオレはよっかかったまま眠っちまったみてーだ。
ホントに何考えてンのか、わからねー。
さっきだって胸の中ででかい身体を震わせながらしゃくりあげる真壁が、本当に可愛くて仕方なくて、何度もねだられるだけ抱いてしまった。
恋焦がれている自覚はあったが、ヤバイくらいにかわいいと惚れちまってる。
だから、ちゃんときもちを告げなきゃいけないと、玉砕することなんて分かっていたけど、オレは真壁に自分の気持ちを伝えようとした。
口を開き何からいおうか悩んで、言い淀んた瞬間、それを遮るように真壁からこれでおしまいだと最終通告をされて、漸くヤケクソのような告白をしたのに、それに心を動かしてくれた。
ただ自分の気持ちを伝えただけで、すとんと手に入れることができた事実に信じられない気持ちで、いっぱいだ。
ホントに、何もしなかったら、2度と手には入らなかったと思うと指先が震える。
スヤスヤと眠っている顔は、本当に邪気がなくて困るくらいだ。
でも、なんで付き合ってくれるって言うんだろう。
こんなこと一生許してさえくれねーだろうって思っていたのに。
一生責任とれと、言ってきた。
何時間たったろうか、美味そうな匂いに目を覚ますと、オレもすっかり寝てしまていたのかすっかり夜になっていた。
真壁は柔らかそうなグレーの部屋着をきて、テーブルにカツ丼を並べている。
「悪ィ、結構寝ちまったみてえ…………メシ……作ったのか?」
「お、ハラ減ったべ。かなり…………運動したしなー」
いつもと同じやりとりに、ふと不安を覚える。
こいつは、寝る前の出来事を覚えているのだろうか?
オレは、身を起こしてベッドから降りると、試すように真壁の背後から軽く抱き寄せる。
「なあ…………、有効?」
耳許で囁くと、真壁は首筋の裏を赤く染める。
「男に二言はないぜ」
低い声でいって頷くのを確認してから、オレは漸く安心して胸を撫で下ろす。
でも、どうしてだ。
一生責任とるとか勢いよくいっちまったが、真壁は一生オレと一緒にいてもいいと思ってくれてるのか。
「…………なんでだ。なんで、付き合ってくれンだよ」
釈然としてなかった。
理由が見当たらなかった。
脅迫し、レイプまがいに体を自由に弄んでいたのに。
振り返った真壁は、俺を探るような目で俺を見返す。
「あ?…………お前は俺のこと好きなんだろ?」
俺は問いかけに頷いた。
「俺は、キモチイイこと好きだからな。富田君のちんこが気に入った」
真壁のそっけない答えに、俺はかたまった。
こいつは………。
「…………ちんこ、限定かよ」
思わず顔をくもらせて聞き返すと、真壁はへらっと笑ってオレの唇に唇を押し付けてくる。
ぬるっと割って入る舌先を味わって、唾液を注ぎこまれる。
にっと笑いオレを覗きこむ。
「ちんこだけなら、セフレでイイだろ?ちゃんと、付き合うって言ってんだ。オマエもわかれよ」
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