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相思相愛→sideT

朝起きて、色々と片付けをしたり朝ごはんを士龍に用意してめもらって食べて、あの日の昼間をやりなおすようにソファーに座ってダラダラといちゃついていると、ハセガワたちが帰ってきた。 「視界が黄色い」 よっぽどのことをさるたのか、かなりグロッキーな様子で、ハセガワは帰ってくるなりオレらの目の前のソファーにぐったり寝そべる。 今が襲うなら、チャンスなんだろうな。 恩人に拳を向ける気はねえけど、こんなに無防備なハセガワは他では見られないだろうし。 「ヤッちゃん、ホドホドにしないと。そりゃあ、トール君は頑丈だろうけど」 「ん、可愛くてね。ついついダメだと思ってもガッついちゃうんだよね」 綺麗な顔でしれっと言ってのける男は、意味を考えるだけで寒気がするほど恐ろしい。 金崎は、よくこんなおそろしいモノに手を出したもんだ。 さすがに、女装姿はくらくらするくらいの美女だったんだけどな。 「シロたちも、オモチャで楽しんだ?」 「んー、久しぶりで俺はオモチャよりたけおのちんこが欲しかったからなー」 士龍は馬鹿正直に答えて、日高がだしてくれたコーヒーを飲んでチョコをつまんでいる。 ほんとに羞恥心はどちらに出かけてんだろうか。 また、日高が出してくるものが、いちいちオシャレなのも、なんだか似合いすぎていてため息がでる。 流石、市内でも有名なイケメン王子と呼ばれるだけある。 「そんなにイイの?えっとタケオ君の持ち物は」 ちらっと興味深そうに綺麗な顔の日高に視線を向けられて、思わずオレは顔を赤らめちまう。 なんか、恥ずかしいんだが。 「ん。オンナとするよりヤミツキになっちゃうかな」 チョコを口に放り込んで、士龍は相変わらず羞恥心をお散歩させているのか、可愛らしいことを言っている。 金色に光る髪と、甘い顔立ちと鼻や耳にジャラジャラしたピアスをした、いいガタイをした持ち主。 けして抱かれるタイプには、とても見えないだろう。 そして、あっちもだな。 目の前のソファーに寝そべってグッタリしている、無駄にデカイ身体を眺める。 「でも、まー、たけおは可愛イイんだよな。弟だったのはビックリだけど、まー、ほら、俺はとーちゃん似だし、たけおはたけおのかーちゃんに似てるから血が引き合ったのかもな」 「それはあるかも。トールのオヤジさんは、俺の母さんに片想いしてたし、俺は母さんにそっくりだし」 納得したような顔をして、自分の顔を指差し、 「この顔に生まれたのは感謝だね」 ふと笑い、日高はハセガワを意味深に見つめる。 まあ、そんだけイケメンに生まれられれば、親や神様に感謝もしたくなるだろうけどな。 「さて、送っていくよ。バイクにする?」 「ヤス、車だして。しばらく、バイクのりたくねー」 寝ていたハセガワから、覇気のない声がする。 「昨日は乗馬しすぎたからかな」 日高はハセガワの頭を軽く撫でて微笑む。 タンデムだと、士龍がどっちかにくっつくし、それも気に入らないから、クルマで良かった。 「えと、ヤッちゃん。とーちゃんの病院寄ってくわ。細かいところ見てもらわないとだし、かーちゃんにも転んだと言い訳してもらいたいし」 士龍は日高に頼みこむ。 いつも怪我するたびにそうしてきたのか。警察沙汰も、きっと父親からうまく言ってもらってたんだろう。 「了解。トール、いくよ」 だるそうにだがハセガワは身体を起こして、腰をあげる。 「大丈夫か?トール君は休んでたら?」 「…………ヤスを1人にはしねーよ、二度と」 ハセガワはちょっと苦い顔をして、日高の言葉に肩をすくませる。 最強の騎士だな。 病院か。とりあえず父親に顔を見せていくか。

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