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軽慮浅謀→sideS

元宮の話だと、ハセガワは市内の運転教習所に通っていてそこに待ち伏せをして富田君たちはハセガワを襲ったらしい。 気が立ってる間は、触らぬ神に祟りなしなんだけどな。 大事なものを傷つけられて怒らないやつなんかいないんだしな。 それにしても運転教習所は、人の轢きかたをうまく教えてくれるんですかね。 金崎たちは、バイクでアジトに突っ込まれて次々にはねられたらしい。 まあ、それで済んでヨカッタ方だとも思う。 どうやって助けるか、だな。 「モトミヤは、他の子連れて保健室いっとけ、富田君は俺が取り返してくるから」 「一人で行くンすか………俺らも………行きます」 ぐっと腕を引っ張られて、俺はぽんっとモトミヤの頭を軽く小突く。 「さっき、あしでまといになったって反省したんだろ?それにウチの奴等も連れてってあげねえのに、モトミヤつれてったらウチの子たちが拗ねちゃうでしょ」 どうやって取り戻すか。 やりあうかどうかは、ハセガワ次第だろうけど。 あんまり虫の居所はよくなさそうだから、何を言っても一触即発だろうし期待はできないけど、ひとつだけ切り札がある。 あんまり使いたくはない、切り札だけどな。 それを使うには、大勢いるところでは使えない。 元宮から聞いた教習所は市内で学校からは遠くはなく、原付でも5分とかからない。 富田君がそんなに派手ゆヤラれてなけりゃあいいんだけどな。 駐輪場に置いておいた原付に跨る。 「をい、士龍?ドコ行く気!?」 三階の窓から3年の幹部の村澤将兵が大声で俺を呼ぶ。 あー、直哉のヤツ将兵にリークしやがった。 「腹イテェから、うんこしに帰る!!」 「バカ、ガッコでしろや」 「ヤダ、恥ずかしい!!」 アホなやりとりを大声で交わすと、ギュンッとスロットをまわして学校を後にする。 俺の仲間は、他のとこの奴等を他校相手でも助けに行くのはお気に召さないようで、直哉はよく制止してくる。 でも、俺が一度決めたら気持ちを変えない性格なのは熟知しているのか、やめろ以上のことは言わない。 俺もねこに小判のねこなのだろうな。 まあ、そこまで心配してくれんのは、嬉しいけどな。

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