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竹馬ノ友→sideS
「奴らは入院させちまったけどさ、しょうがねーよなぁ。大体さ、報復するなら俺のがしたいくらいだろォ」
「そりゃ、そうだけどな…………そうだな被害者は、トール君たちだよ」
それ以上聞くとやぶへびになりそうなんで、ここらへんにしておこう。
それにしても、セックスは可愛い子と俺はやりたいけどな。康史はそれでいいのだろうか。
ハセガワの事は今でもヒーローだと思ってるし、好きだけど、抱きたいかと言われたら全然違うな。
まあ、セックス気持ちいいらしいし、人の趣味に口出すのも、野暮ってやつだけどな。
「コイツにもちょっとヤリすぎてすまねえって言っといて。こっちも、ヤスが記憶なくしたり、色々被害あるからさ、八つ当たりしちゃったけどな」
「マジか……記憶とか、やばくねえか?」
聞き返すとちょと顔つきが曇る。
だって、記憶喪失って、ここはだれとか、わたしはどことかだろ?
めっちゃくちゃ大変じゃねえか。
じいちゃんも、よく、かーちゃんをばあちゃんと間違えたり、朝飯食ったのにまだかーとか言い出したり、おじぞうさんに話しかけたり大変だから、気持ちは十分わかる。
記憶喪失は、色々厄介だしなあ。
「まー、受験は問題なかったみてえだけどな。シロも、東高で大変だろうけど、またイジメにあってたら助けにいってやんよ」
よく小学校のときはかなりイジメられたりしてたからな。
ハセガワの中では、俺のイメージはそれなんだろう。
「だいじょぶ、イジメられてないから。いちごみるく飲んでるし、もうこんなにおっきーだろ」
「そか、でかくなったもんな。あ、骨は折ってないけど結構なぐっちゃったから、ソイツ看病してあげて。俺、これから教習しねえと」
おーい看病って、病気のやつに使うんだぞ。俺でもわかるぞ。
コイツ………まあ、ある意味、病気かもしれねえけど。
スマホを眺めて教習時間を思い出したのか、慌ててハセガワは路地から走って出て行く。
「おー、事故らんようにな」
相変わらずの配線おかしい具合に少しだけげんなりしながらも、背中に乗っかってる富田君を担いで、どーしようかなと周りをみまわす。
原チャの二人乗りは怒られるよねェ。
捨ててくわけにはいかねえし、とりあえず看病?するか。
「……テメェ、真壁……なんだよ、ハセガワと仲良しじゃねえか……」
掠れた声が、ボソボソと背中でする。
どうやらやっぱり意識があったらしい。俺の切り札を知られちゃったみたいだ。
まずはわざわざお迎えにきたお礼くらいしてほしいけど、別にお礼ほしくてきたわけじゃねえし。
お礼されても気持ち悪いし。
「同小で、よくイジメられてたのを助けてもらってたかな」
しょうがないので捨てるのはやめて原チャまで引きずっていくと、背負ったまま原チャに乗る。
「オチたくなかったら、きっちり腰掴んどけェ」
二人乗りは怒られるだろうから、とりあえず見つからないように、うちに飛ばしていくことにして、スロットルをねじった。
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