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※吹影鏤塵→sideT
睫毛は長いし色はやけに白くて、間近で見たけど目の色は黒じゃない綺麗な緑だった。
オレ自身の目ん玉も、親父がハーフだからかちっとだけ緑がはいってるが、真壁のはガラスかなんかのように澄んだ緑色だった。
しばらくして、真壁は目を覚ましたのか腕の中でもぞもぞとし始めた。
「真壁………起きたのか?…………」
「あ、ああ…………なんか、きおく、ねえ」
頭が痛むのかキュッと眉を寄せた顔が、ひどくセクシーに見えてしまう。
これは後遺症なのか、あんなに罪悪感があったのに、また、コイツを抱きたいとか思ってしまう。
これきり、に、する。
なんて…………できるのか?
これっきりなんて…………なんだか、嫌だ。
「……なあ、真壁、オマエのえっろい動画撮ったからな……コレばらまかれたくなければ、オレがシてえ時に股開けよ」
真壁の顔が少し揺らいで、オレを眺めて何かいいたそうな表情になる。
ああ、クソ。こんなんじゃマジでオレはクズじゃねえかよ。
こんなことを、言いたいわけじゃねえのに。
謝るつもりなんかさらさらねえけど。でも、そんなんじゃなくて。
なんで、俺はこんなことしか言えないんだ。
しばらく真壁は、オレをじっと眺めて首を不思議そうに傾けて、ふうっと息を吐き出す。
「なあ………どうが…………まかれたら、おれはこまる?」
意味がわからないと言った顔をする。
頭がまだ半覚醒なのかもしれない。
まだ、クスリが効いてんのか。
「オマエがちんこ突っ込まれて、あへあへしてよろこんでる動画だぞ。ネットにアップされたら 恥ずかしいだろ」
「……別に……恥ずかしくはない、な。」
ちょっとだけ考えてから、とんでも発言をする真壁にオレは一瞬目を見開く。
「アンタが恥ずかしくなくても、アンタを上に担いでるヤツらが恥ずかしいだろ」
思わず怒鳴りつけると、真壁はそうだなあと同意して頷く。
「イイヨ…………分かった。オマエにいつでも股開くよ。それでいいか。ウチは、かーちゃんいつもいねーし、好きな時にこいよ」
いつもどおりの余裕のある表情を浮かべて、真壁はそう答えた。
俺は呆気にとられてマジマジと真壁の顔を見返した。
こいつ、こんなにされたのに、俺に恨みとかそんなのはないんか?
一体何考えてるのかわからなすぎるだろ。
「ベルト、外して?」
「お、おう」
腕に巻いたベルトを外すと、真壁は大きく伸びをして体をゴキゴキとならす。
「んっーー…………さてと、俺、ハラ減っちゃった。富田君も、ハラ減ったでしょ?今日は俺の得意技のエビフライカレーだぜ」
遊び終わった子供のように、よっこらせと立ち上がり、中に少し残っていた精液が太股を伝うのを眺めおろす。
「その前に、シャワーかなァ、ちょっと待ってて、さくっと浴びてくる」
「オイ、オマエ。なんでそんな普通なんだ……ていうか、体いたくねえのか」
「ナイフで刺されたほどじゃねえし、動けるぞ。それに、なんだ……えっと、オマエのセックスは、すげえきもちいかった」
へらっと無邪気な顔で言われると、脅迫にぜんぜんなっていないことに気づいて、愕然として体が震えてくる。
まっててねーと上機嫌で風呂に向かう真壁に、オレは再びグツグツと最高潮の苛立ちを感じていた。
ふざけんな。
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