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悪夢の始まり
「このイカれサイコ野郎、お前なんか殺して――! うッ!!」
その瞬間、全身に電撃が走り抜けた。それは、今まで体験した事のないものすごい衝撃だった。強いて言えば、感電に近い。
男は右の脇腹にスタンガンを押し当ててきた。突然の衝撃に驚くと持っていたフォークをお皿の上に落とした。
『くっ! やっ、やりやがったな……!?』
「ふふふっ。悠真君はせっかちだね。この状況を少しは楽しみなよ」
「っ…てっ、てめぇ…――!!」
「こんな時の為に、スタンガンを持ってきて正解だった。悠真君は気性が激しい正確のようだから今から手懐けるのに苦労するよ。じゃあ、楽しいディナーの続きをしたまえ」
「俺に命令するな、大体テメェは誰だ…――!? 俺をどうする気だ!? それにここは何処だ!」
「おや、悠真君。あの時の事を忘れたのかい? じゃあ、これを見たら思い出すかな?」
「なっ、何っ……?」
男の直ぐ近くには、白いシーツで被されたいた大きな箱らしき物が置いてあった。そして、その白いシーツを手でパッと捲って取った。
「これが何がわかるかい?」
「っ…――!? な、何だよそれ……?」
目の前に置かれている異様な大きな箱に、突如悪寒が走った。 どうしてだろうか、何だか知ってる気がした。 でも、思い出すと頭が急にズキズキと頭痛がしてきた。
「――どう。何か思い出したかい?」
「っ……!」
「何だと思う?」
「しっ、知るかっ……!!」
「おや、本当に忘れたのか? さっきまでキミがここに入っていたんだよ。そんな事も忘れちゃったのかい?」
「!!!!!!」
その瞬間、その言葉に忘れていた記憶が蘇った。箱を見てやっと思い出した。
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