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【第8話】―黒い感情―

 それは突然の悲劇だった。 あの日、私の世界は一気に崩れ去った。そして、大切なモノを失った時に私の中でドロドロとした黒い感情が芽生えた。  あの子を失った時から、私の時間はあの日からずっと止まったままだった。そして胸の中に残るのは激しい怒りと強い憎しみの感情だった。  その怒りの矛先を見つけた時、私の中で何かがプツリと切れた音がした。そして、それを引き金に黒い感情の芽が生えると、その『相手』をどうにかしてやりたいと心の底から思うようになった――。

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