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終わらない悪夢

「クソッ、どうすりゃいいんだよ……!」  突然、自由を奪われて尚且つ、監禁状態のこの状況に不満と歯痒い気持ちが募ると、頭を抱えて途方に暮れた。  もう今が何日かもわからない。ついでに今が朝なのかそれとも昼なのか夜かもわからない。窓には柵と外側からは木の板が打ち付けられていた。辛うじて隙間から明かりが指す程度だった。 この異様な空間に何時間もいると自分の気が狂いそうになる。一層のこと、気が狂った方が楽かも知れない。今はきっとその『途中』だ――。  疲れた。家に帰りたい。  その虚しい気持ちだけが胸の中で膨らんだ。  同じ天井を見るのもいい加減飽きた。  誰でもいいから俺を助けてくれよ――。    

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