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―現在―(そして…)
「教授、好きです…――。またあの時みたいに僕の事を抱いてくれますか?」
「それは私を誘っているのか?」
「ええ…――! 僕には貴方しか見えない。どんな酷い事されてもいいから抱いて欲しいんです!」
広瀬は熱の籠った眼差しで、彼の瞳をジッと見つめるとその手を取り。自分の口に近づけると指先を甘噛みして誘った。
しとしとと雨が降る中、窓辺に雨音が打った。その静けさに包まれた部屋に、月の光の柔らかいメロディが流れていた。彼に『抱いて欲しい』と誘われると、教授と呼ばれる男はクスッと微笑を浮かべて笑って応えた。
「キミはイケない子だ。そんな色香を私の研究室に振り撒かれたら困るな。そんな悪い子にはもう一度あの時みたいに、お仕置きをしなくてはいけないようだ。『調教』してその淫らな身体に教えてあげないとな。さあ、服を脱いでその椅子に座りなさい」
そう言って後ろを振り向くと、広瀬の顎を指先で上に向けて軽くキスをした。そして、ゆっくりと深いキスをした。広瀬は顔を赤くすると恍惚した顔でキスを受け入れた。そして、掛けていた眼鏡を外して彼の顔に両手で触れると、乱れた吐息で見つ目ながら『貴方が好きです』と呟いた。
「嬉しい……また、僕を抱いてくれるんですね?」
「ああ、そうだとも――。キミと言う細胞に興味があるからね。その厭らしい細胞がどんな風に出来ているのかを顕微鏡で覗いて見るのも悪くない。さあ、その服を脱ぎなさい」
「はい……!」
広瀬は頷いて返事をすると自ら服を脱いで近くの椅子に座った。その姿を彼は近くでジッと眺めるとクスッと笑った。
「良い眺めだね広瀬君。淫らで厭らしくて。キミが今、どんな姿を私の前で曝してるか分かってるのか?」
「ッ……教授、そんな目で見ないで下さい…――」
「おや? いけなかったのかい? キミは私に、抱いて欲しかったんじゃないのか?」
彼は厭らしい声で耳元で囁くと不意に広瀬の顔にネクタイを巻いた。目隠しされた姿になると興奮した様子で彼の前で厭らしい吐息をした。
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