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【第4話】白の記憶

――に、あったようです。 もうこれでは、警察に事情を話すしか……。   ――さん。聞いてますか? その瞬間、不条理な現実に言葉もでずに。心臓を鋭利なナイフで突き刺されて抉られたような深い絶望感と悲しみが広がった。そして、土砂降りの降る雨音が近くで聞こえて、全ての雑音をかき消した。

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