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白の記憶

――ザァー……。  あの子がここに運ばれてから2日過ぎた。  まだ雨がやまない。  病室で寝ているあの子をみた。  身体中には医療用のチューブやら点滴やら色々まかれている状態だった。これで本当に、生きているのだろうか――?  辛うじて呼吸をしている。でも、未だに意識がない。このまま息をひきとれば本人も楽になるのかもしれない。目を覚ませば地獄の苦痛が待っているだろう。  どうしてこんなことに……。  そう思っているといつの間にか、手が生命維持装置に伸びていた。

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