62 / 217

【第7話】いつか誰かの記憶

 それは、偶然の出逢いだった。    はじめはその視線に気づくことはなかった。 気づいたとしも直ぐに横を素通りして立ち止まることもない。自分の中で余程のことがない限り、あいつとは一生出逢うことも無かった――。

ともだちにシェアしよう!