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屈辱と……
意識を失った彼の無惨な姿を見ながら、そこで一種の芸術品を鑑賞しているかのように眺めた。相手の傷ついた姿を見て、性欲を掻き立てられるサディリズムの本能は彼自信の『歪んだ』性癖を一層強めた。そしてその姿を見ながら自分の性的快感は満たされた。彼は前で首を小さく傾げると壊れた人形の姿を眺め続けた。そして、独り言をぶつぶつと呟いた。
「どうだい素敵だろ? ああ、私もそう思うよ。お前が見たかった『もの』が今目の前にあるよ。そうだ。彼と一緒に写真を撮ろう。きっと、良い思い出になっただろ? ああ、勿論そうだとも。とても良い思い出になったさ。さてと、カメラはどこだ――?」
傍で誰かと会話するように、不気味に独り言を呟くとカメラを取りに上の階へ上がった。地下室の扉を開くと重い金属の音が響いた。そして間もなくするとカメラを片手に戻ってきた。
その手には古いラロイドカメラがあった。彼はそれを持って地下室に戻って来るとさっそく記念撮影を始めた。
自分の作った『芸術品』を眺めながら無造作にシャッターを切った。そして、彼の背中に押した焼き印をカメラに収めると次の場所をポラロイドカメラで撮影した。
背中から今度は露出している下半身にカメラを向けると淡々とした様子で一枚撮った。そして、傷ついた陰部をカメラで撮ると、最後は彼の傷ついた顔をカメラに収めた。
ついでに目の前で自分の性器を触ると、彼の顔に目掛けて精液を飛ばしてガン射した。悠真の顔と頭はザーメンまみれだった。その卑猥な彼の姿もポラロイドカメラに収めた。そして、最後の仕上げに男は目の前に三角の脚立を置くと、そのままカメラを固定して前で記念写真を撮った。
その時には仮面を再びつけていた。そして、彼は自分の中にいるもう一人の『住人』と会話をすると、そこでカメラのシャッターはパシャっと切られた。ポラロイドカメラに撮られた写真に映し出されたのは、壊れた一人の人間の狂気だった――。
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