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終わらない悪夢

ベッドの上に寝転がりながら、ボンヤリと天井を見上げていた。だってすることがない。部屋にはCDデッキも音楽プレイヤーもない。  ついでにテレビもなければ、ゲームも読む本もない。なので何もすることがないからボンヤリとただ天井をみていた。余りのクソつまらない状況に大きなアクビをして考え込んだ。  『ナギ』とか言うイカれた『変態仮面男』に拉致られて監禁状態のまま今日に至る。自分でも全く訳が分からない。だから今も混乱している。  部屋の扉は鍵を外側から掛けられて、内側からは開けられない。ましてや、窓の方は柵がついている。完全に密室の状態で監禁された俺は途方に暮れた。ベッドの他に奥の扉にトイレとシャワーが完備されていた。まるで、至れり尽くせりだ。あの変態野郎は俺を監禁した気でいやがる。  もしも『チャンス』があったら、アイツをぶん殴ってぶっ殺す。その戦う闘志だけは、忘れずにいようと心に決めた。でなければ、そのうち反撃する気力さえ相手に奪われそうだった。  時計もなければカレンダーもない。それだけで一日が100年の長さを感じさせた――。  

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