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お隣りのマツダくん③
そして今日、智裕が廊下で風に煽られながら途方に暮れていた。
「じゃあ、誰か帰ってくるまで、うちにおいでよ。」
拓海はこの上ない緊張を隠しながら、ごく自然にを努めて智裕に言った。
そしてたった数時間、拓海の想いは許容のコップから溢れてしまった。
今まで知らなかった智裕の顔を見て、その一つ一つが魅力的で、強まってしまった恋心のせいだった。
「俺、智裕くんのことが、好き、なんだ……。」
言葉になって、想いは溢れていた。
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