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ツワブキさんの本能③

智裕の頭に過ぎるのは、夕焼けの教室。  そこには泣き腫らした智裕と向かい合う星野の2人。 「俺、もう学校辞める。こんなんじゃここに来た意味ねーし。」 「……お前は本当にそれでいいのか?」 「………いいよ。だって……。」 「そんなに他人の意見が大事か?」 「カンケーねーじゃん。」 「外野の声はどうだっていい。お前は心からそう願ってるのか?」 「………………。」  風景を思い出した智裕は、左(ひじ)がうずき、それを右手で押さえた。

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