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ツワブキさんの本能⑩(※)

「とも、ひろ…く、ん……きもち、いい、の……だしたいよぉ……。」 「どうやって、出して欲しい?」 「ん…はぁ……そ、こ……こしゅってぇ……さきっぽ、ぐりぐりがいぃ、です……っ!」 「うん、わかった。」  拓海の要望通りに智裕は両手を使う。ほぼ瞬間だった。 「あ、あ、いくの……あぁぁぁあああっ!」  保健室の時とは比べものにならないくらいの勢いで拓海の欲望は放出された。  それは拓海のへそ周りにドプドプと零れた。拓海の肺は活発に動く。その姿は、智裕を煽る。 「ちょっと、待ってて!」  智裕はダッシュで部屋を出て行く。  置いていかれた拓海はシーツの微妙な擦れにも反応してしまうくらいに敏感になってしまっていた。仰向けから横向きになると雑に置かれた湿ったバスタオルが目に入り、それに手を伸ばした。 (あ……ともひろくんのいいにおい、する。)  嗅覚から思い出された智裕の声や仕草、意地悪な前戯、達したばかりのソレがまたフルフルと震える。  まだ残るアルコールの酔いも手伝って血がドクドクと巡る。頭はグルグルする。  拓海は自然と手が熱くなったソコに伸びていて、ゆっくりと上下に動かして刺激する。 (おれ、ともひろくんのにおいで、おなにーしてる。どうしよう、きらわれたら、やなのに、とまんないよぉ…!) 「あ、あ、あぁ……や、あぁ……や……んん…っ!」  ヌチャヌチャと粘着質な音が部屋に響く。拓海の罪悪感を増やす要素になっているが、止まらない、もっと欲している。  仰向けになって、膝を曲げて少し股を開いて、茎だけでなく嚢の裏やソレの付け根も不器用に触れる。 手探りで自分で満たせる刺激を求めることに夢中になって、智裕が既に戻ってきたことも分かってなかった。

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