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ツワブキ親子の楽しい休日③

 午前10時になるといろんな店や施設も開店しだすので、拓海は買い物がてら茉莉を自転車に乗せて出かけることにした。  ハート柄のヘルメットをかぶせて前のシートに乗せる。 「まーちゃん、出発進行ー!」 「おー!」  川沿いのサイクリング、ランニングコースをゆったりと走る。茉莉はすれ違う人や、看板を指してはしゃぐ。  しばらくまっすぐ走ると、公園が見えてきたのでそこに向かう。 「たー!ぱーぱー!」 「まーちゃん、パパと一緒に走ろうねー。」  茉莉は公園中をあちこちに走り回る。まだ上手くはない足取りで危ういが、転んでもすぐに立ち上がって拍手をする。  父の心配をよそに子供は楽しむ。 「あー!」  茉莉は空いていたブランコにしがみついた。どうやら乗りたいらしいが、茉莉はまだ上手く乗れない。  拓海は茉莉を抱っこすると、自分がブランコにのり、片手で茉莉を支え、片手でブランコを持つ。 「いくよー、それー!」 「きゃあぁあ!おぅおお!」  茉莉はブランコの揺れでいっぱい笑う。拓海は手が疲れてくるが楽しくて何度も揺れる。

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