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ツワブキさんに好敵手?④

 手当が終わった水上はズボンを元に戻した。 「先生、ありがとうございまーす。」 「これで大丈夫、だから……お大事にね……。」  拓海はなんとか笑顔で水上に答える。  すると水上は椅子から立ち上がろうとはせずに頭を掻きながら気まずそうに喋る。 「先生はさ、男に好きとか言われたら…やっぱキモいって思う?」 「へ…?お、俺は……そんなことないし…。」 「本当?」 「うん。」 「よかった……じゃあさ、俺誰にも相談出来なかったんだけど…。」  拓海は嫌な予感がした。どうかそれが当たらないでくれと願い、心臓を大きく鳴らしながら平然とした顔をする。 「俺さ、さっきの人……まっつんが、好きなんですよね。」

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