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フタリの和解②

 智裕の突然の行動に拓海も呆気に取られてしまった。 「ごめん、ちょっと。」 「え、えぇ⁉︎な、何?」  拓海の手を引っぱり、智裕はリビングのソファまで連れ、そこに拓海を座らせた。 「ねぇ、智裕くん、まーちゃんは?どうしたの?」 「2人で話したいから俺んチでお泊り。」 「え?そんなのご迷惑じゃ…。」 「あのジジババ、茉莉ちゃんにメロメロだからいいんだよ。」  拓海に覆いかぶさるように、目の前に迫る。  久しぶりの近い距離で拓海は心臓がドクンドクンと打つ。  一方の智裕は心が悲鳴をあげている。 (どうしよ、マジで。強引にやっちまった手前後戻り出来ねーよ。なんでこんなことした俺!つーか茉莉ちゃんを両親に押し付けたのって場合によっちゃ誘拐になるぞこれ。いやでも茉莉ちゃんオフクロと親父に懐いてるし大丈夫なはずなんだよね。あーもー早く言わねーと!マジで終わるっつの!言え!言うんだ俺えぇぇぇえええ!) 「ごめん……嘘、ついて……。」

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