「え！にーちゃんジタクタイキって休みなの⁉︎いいなー！」 「よくねーよ！いつもの何倍も宿題出てるしよー。」 　起きてきた智之と朝食を食べながら今日起こったあらましを話していた。 　父と母は出勤の準備で大慌てだった。 「智裕、お皿洗って、掃除しといて。」 「はぁ⁉︎何でだよ！」 「どーせ家から出られないでしょーが。お父さんもお母さんも忙しいんだから。」 「うえー……わーったよ。」 　智裕は寝間着姿のままで納豆ご飯をかきこみながら嫌々に返事をした。 　智之も食べ終えると、ランドセルを背負って家を出て、家の中は智裕1人になった。 「なんか変な感じだわー……。」