207 / 1000
昔のことを話そう【タカナシさん】⑥
(だから、私はその為なら何でもする。)
「ねぇ、このクラスに水上 って人いる?」
(今度は私が殴り込みに行く、こうしないと気が済まない。)
「あーっと、俺が水上ですけど。」
ヘラヘラと笑って高梨のもとに水上がやって来た。高梨はニコリと笑って彼の少々の警戒心を解く。
「ごめん、ちょっと話があるんだけど……いいかな?」
「え、まぁ……はい。」
水上は少し照れ臭そうに頬を掻く。高梨はそれに対して心の中で舌打ちをした
ともだちにシェアしよう!