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アカマツくんの目標設定⑨
(そういや、カッちゃんが言ってたなぁ。『赤松くんは体格は大砲スラッガーみたいなのに、実は俊足技巧のアベレージヒッターだよ。』って。)
あっという間に裕也は空き地の奥まった場所、雑木林のような死角になる藪に連れてこられた。
「ちょ、赤松…⁉︎」
「すいません、嫌なら本気で抵抗して下さい。」
「はぁ⁉︎何いっ………っ!」
直倫に抱き寄せられて、全身を拘束されて、後頭部を掴まれて、今までの2回とは比べものにならない深いキスを与えられた。
「んんんー……っ!はぁ、あ…か……んんっ!」
裕也が逃げても直倫の舌は裕也に絡みついてくる。
酸素が少なくなって、裕也は抵抗する腕の力も弱くなる。直倫の二の腕を掴んでいた手も震える。
裕也がやっと解放された時は、酸素を吸いながら直倫を睨むことで精一杯だった。そして顔がとても赤くなっている自覚もあった。
「はぁ…あぁ……あ、かまつ……。」
「無自覚過ぎるんですよ、裕也先輩は。」
「だからって……んん…ひぃ!」
直倫に手を取られて、導かれたのは直倫の股間。
そこは熱くて血が通っている感触だった。
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