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アカマツくんの目標設定(11)

 「離れろ。」と言いたい裕也だったが、何故か喉にその言葉が詰まる。  少し視線を落とすと、少しダボついたウェアからも分かるほどに成長してしまっている直倫自身が見えた。 「赤松……チンコどーすんだよ。そのまま人前出たら公然わいせつだぞ。」 「そこで出すので大丈夫です。」 「立ちションみたいに言うなよ……ばーか…。」  猛省しながらもしがみつくように抱き締める直倫が、少しだけ可愛く思えた裕也は、片手をそっと直倫の頭に置いた。その感触は直倫とって衝撃的で、少しだけ裕也を抱き締める力を強めた。 「赤松……頑張れよ……1年でレギュラーになんのって、つれぇだろうし……俺は去年間近で見ちまってるし………さ……えっと……。」  裕也は何が言いたいのか自分で迷子になってしまった。「えー」「あー」なんて間延びをしていると呟くように直倫が喋り出した。 「裕也先輩……俺の、恋人になって下さい……。」

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