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オオタケくんの変化(11)

「何で今日来なかったんだよ。」 「え?」 「こんなわっけわかんねーとこで1人でいてさ、俺のこと好きだなんだ言ってからウゼーのに毎日顔出してたくせに。昨日から様子変だし、俺なんかお前に何かしたんじゃねーかって気になるしさ……あーもー、何が言いたいかっつーと……。」 「裕也先輩?」  裕也は髪をぐしゃぐしゃにしながら「あー!」と叫び、天を仰いで顔を両手で覆う。変な汗が出てくる。これは暑さのせいではなかった。 「お前いねーと……つまんねーんだよ。」  いつも表情があまり変わらない直倫が、あからさまに嬉しそうな顔をする。  そして裕也の正面に立つと、顔を隠している裕也の手を掴む。  裕也はギュッと目をつぶって顔は真っ赤になっていた。 「俺、やっぱり裕也先輩が好きです。」  裕也の唇にキスを落とす。それで直倫の杞憂は随分吹き飛んだ。
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