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ドキドキ☆クラス対抗水泳大会⑦
「なによそれ……あーあ、冷めちゃった。もういいや。」
興ざめしたくるみは去っていく。清田も召集をかけられて1組のチームの方に戻る。
智裕は安心して息を吐くと、里崎を見て泣きそうな顔になって「ありがとう。」と言おうとしたら、思いっきりビンタされた。
「いてぇええ!」
「どこまでヘタレなのよ!あんなアバズレの色仕掛けに引っかかりやがって!」
「だだだだって!お、おっぱい、当てられて…そりゃ俺男だし…仕方ねーじゃん!」
「このおっぱい星人が!ちょっと頭冷やしなさいこのバカヘタレ!」
そして里崎の途轍もない馬鹿力で智裕はプールに投げ込まれた。
智裕は数秒後に浮き上がり、里崎の方を見て文句を言う。
「なんだよこの怪力女!」
「うるせーヘタレ!こんなんじゃ恋人が可哀想だわ!」
そう言われて智裕は見学者の方を見ると、さっきまでいた拓海がいなくなっていた。体育教師からの怒声を無視して智裕はすぐにプールから上がると、ダッシュで更衣室に向かった。
「ちょっと!松田くん!背泳ぎ!」
「いいよ野村くん、私出るから。」
里崎は水泳帽とゴーグルを装着し直して5組のチームに合流した。
そしてその様をみている5組の全員は口々にこう賞賛した。
「姐さん…一生ついていきます。」
「ヨーコさん、マジ男前すぎる!」
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