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ドキドキ☆クラス対抗水泳大会(11)

 呆気に取られている智裕はすれ違いざまに裕紀に勝ち誇ったような顔をされた。 「な、なぁ、ほっしゃん、つかぬ事をお伺いしますけど……こちらは同意の上なのでしょうか?」 「あー、もう付き合って1ヶ月くらいになるかな。」 「……なぁ、いつもする時ってそんな激しいの、か?」 「あ?こんなん普通だろ。」  さも当然のように言って去っていく裕紀の背中を見ながら、智裕は一起に向けて合掌した。 「あー……俺プール戻るよ…。」 「そ、そうだね……俺も戻んなきゃ、ね。」 「拓海さん……俺の、その、セックス……つまんない?」 「……ううん………あれ以上だと身体が本当に壊れちゃうよ。」 「うん……俺は拓海さん大事にするね。」 「ありがとう。」  置いていかれた2人は、気を取り直すとプールサイドに戻っていった。 「あ、そうだ。」  智裕は拓海に向き直すと、パーカーのチャックを上げた。 「拓海さんは色気振り撒きすぎ。俺以外にこんなに肌見せちゃダメだからな!」 「え……そうなの?俺の貧相な身体なんか誰も見ないでしょ?」 「だめ!絶対だめ!拓海さんの身体はエロいの!」  コテン、と首をかしげる拓海。その仕草にやられた智裕は股間を押さえながら5組の固まりに戻って行った。

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