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マツダくんとタカナシさん【脱ヘタレ計画】①
ピンポーン
「あら、智裕 くん?」
「お久しぶりです。……た、優里 ちゃんいますか?」
「いるわよー。優里ー!智裕くん来たわよー!」
智裕は恐らく5年ぶりくらいに高梨 の家に訪問した。昔は高梨の家か大竹 の家にみんなで遊びに行っていたので、高梨の母も懐しんでいた。
「優里の部屋、場所は変わってないから上がって頂戴。」
「おじゃましまーす。」
普通、年頃の男子高校生が女子高生の部屋に入ることは禁断の領域に入るようなドキドキ感があるのだが、智裕にとって高梨の部屋は大竹の部屋と変わらないものだった。
なのでドアも遠慮なく開ける。
「あのさぁ、ノックくらいしなさいよ。」
「何でだよ。だって高梨だし。」
「マジデリカシー。はぁ……その辺テキトーに座ってて、今飲み物持ってくる。」
高梨も高梨でスッピンで完全に部屋着だった(一応ブラは着けている)。
ホットパンツから伸びる細くて白い脚、普通ならときめきが起こるだろうが、そこは智裕であった。
(あー、あれ拓海さんが穿いたらエロそう。拓海さん、昨日ゴミ出しの時に会ったけど長ズボンのスウェットだったしなぁ…。それでもそそるけど。)
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