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マツダくんとタカナシさん【脱ヘタレ計画】②
「お待たせー。」
高梨はアイスティーとチーズケーキを運んで戻ってきた。
「これ高梨が作ったのか?」
「そーだけど。」
「菓子作りは器用だよなー。あ、うま。」
「まぁね。少しは見直した?」
「でも宮西 も上手いからなぁ。」
「その宮西と一緒に作ったんだけどね。ヨーコさんチで。」
「変わんねーな。」
「………で、わざわざウチに来たんだから何かあるんでしょ?」
智裕は口に入ってたチーズケーキをアイスティーで流し込むと、改まって話し出した。
「高梨、俺…このままでいいのかなって思ってさ。」
「良くないわね。」
「やっぱり⁉︎……そうだよな、拓海さんが優しいからって現状維持でいいわけねーもんな。」
「てゆーか急にどうしたの?私に恋愛相談とかしたことないくせに。」
「高梨!俺、ヘタレから卒業したい!」
「出来てるじゃん、マウンドの上だけなら。」
「ちーがーう!拓海さんにエッチするときもっとリード出来るようになりたいんだよ!」
高梨に腐女子(調教モード)スイッチが入った。
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