318 / 1000
決勝戦前夜②
「壮行会とかずっと門の前でダラダラダラダラ挨拶ばっかでよー。一起ぃ、俺疲れたー。」
「はいはい、そこでダラダラしてて結構ですから。それにもう夕方だし俺帰りますよ。弟の迎えに行かないとですし。」
「えー!もう2週間もヤってないんだけどー!俺のチンコ爆発しそうなんだけどー!」
「勝手に爆発しといてください。俺には家庭があるので。」
「え、なにそれ。ちょっと背徳感ある言葉。燃える。」
一起はわざと大きな音を立てて紐でまとめた雑誌を置くと、ソファの横に置いてた自分のバッグを手にする。
「んじゃ、俺帰りますから。雑誌は古紙の日に出してくださ……っ⁉︎」
帰る態勢になっていた一起は腕を強く引かれて、裕紀の腕の中へ。
「一起とやっと会えたのなぁ。」
「明日学校で会うじゃないですか。」
「一起の分からず屋。そんな生徒にはお仕置きが必要だな。」
「何言ってんですか……んっ⁉︎」
一起はソファに押し倒されながら、裕紀から深いキスをされる。一起が弱い、トロトロになる甘いキス。抵抗しても裕紀の舌に翻弄される。
「んあ…せんせ……ほんと、今日は…母さん遅いから……無理。」
「わかったわかった。」
裕紀が退いて一起は立ち上がる。
すると今度は後ろから優しくハグされる。裕紀の甘く低い声で囁かれる。
「明日、準備室行こうぜ。」
「……バカですか?」
「んー…一起限定でバカになる。」
「……ばーか。」
ともだちにシェアしよう!

