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決勝戦前夜②

「壮行会とかずっと門の前でダラダラダラダラ挨拶ばっかでよー。一起ぃ、俺疲れたー。」 「はいはい、そこでダラダラしてて結構ですから。それにもう夕方だし俺帰りますよ。弟の迎えに行かないとですし。」 「えー!もう2週間もヤってないんだけどー!俺のチンコ爆発しそうなんだけどー!」 「勝手に爆発しといてください。俺には家庭があるので。」 「え、なにそれ。ちょっと背徳感ある言葉。燃える。」  一起はわざと大きな音を立てて紐でまとめた雑誌を置くと、ソファの横に置いてた自分のバッグを手にする。 「んじゃ、俺帰りますから。雑誌は古紙の日に出してくださ……っ⁉︎」  帰る態勢になっていた一起は腕を強く引かれて、裕紀の腕の中へ。 「一起とやっと会えたのなぁ。」 「明日学校で会うじゃないですか。」 「一起の分からず屋。そんな生徒にはお仕置きが必要だな。」 「何言ってんですか……んっ⁉︎」  一起はソファに押し倒されながら、裕紀から深いキスをされる。一起が弱い、トロトロになる甘いキス。抵抗しても裕紀の舌に翻弄される。 「んあ…せんせ……ほんと、今日は…母さん遅いから……無理。」 「わかったわかった。」  裕紀が退いて一起は立ち上がる。  すると今度は後ろから優しくハグされる。裕紀の甘く低い声で囁かれる。 「明日、準備室行こうぜ。」 「……バカですか?」 「んー…一起限定でバカになる。」 「……ばーか。」

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