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試合終了②
「速やかに撤退するぞ。」と堀がハッパをかけて智裕たちは荷物を抱えて球場の出入り口まで移動した。そこでは先に出てきた聖斎学園の選手がバスに乗り込もうとしていた。
「いいなー聖斎、バスだって。」
「俺らこれから電車で学校なんだけど。」
「大きな荷物は運んでもらえるんだ、ありがたく思え。」
「はーい。」
四高野球部は学校が手配したワゴン車に荷物を積んでいく。
しかもそれは吹奏楽と共有だったのでパズルのように上手いこと積まなければいけない。
「いいよなー私立は。公立って優勝してもなんか惨めだぜ。」
「わかる。この格差よ。」
ブツブツと文句をいいながら各々の荷物を持って歩いていると、「第四高校のみなさん!」と呼び止められた。
声のする方を振り向くと、イケメンが優雅に歩いて近づいてきていた。
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