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アカマツくんの想い②
俺は入学式の日に、学校に行く道が分からずこの公園で立ち往生していました。
威圧的に見えたのでしょうか、声をかけても無視されて途方に暮れていたら、後ろから声をかけられました。
「その制服、四高だろ?何してんの?」
「えっと…。」
俺のネクタイを見た裕也先輩は呆れたように笑いました。
「あー、1年か!なんだ、迷子になったのか。」
「はい……あの、四高の人ですか?」
「おう。今日は入学式で2年は休みだけど、しゃーねーから連れてってやるよ。」
道中、裕也先輩が高校のことを色々教えてくれました。
今後俺が道に迷わないようにと色んな目印を教えてくれました。
「つーか嫌味か、背ぇ高くてイケメンで方向音痴とか。女子にモテようとしてんだろ。」
「え……あの…すいません。」
「え、マジで返すなよ。あ、ちょっと待ってろ!」
もう目の前が学校というところで裕也先輩は俺を制止して、自販機にお金を入れてました。
「ほい、入学祝いだ。」
そうして手渡されたのはミニペットボトルの炭酸飲料でした。
「これ俺が超ハマってるやつ。めちゃうまだからリラックス出来るぜ。」
その時の笑顔がとてもキラキラと輝いていて、俺は一瞬で恋に落ちました。
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