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アカマツくんの想い⑤
「俺は、今も、ずっと、裕也先輩のことが好きです。あのメッセージ貰っとき泣きそうなくらい嬉しかったです。正直、優勝したことより嬉しかったです。」
「いやそれは優勝喜べよ。」
「だから、先輩からの返事…ちゃんと聞きたいです。」
「それはメッセージに送っただろうが!」
「先輩。」
長い足で1歩を進めて、裕也を捕らえた。
直倫は大切に抱き締める。わざとなのか、裕也の鼓膜は直倫の鼓動で震えて聞こえる。
_好きです、愛しています。
「あ……の……俺、は………っ!」
「はい。」
「お………お前、が………っ。」
「はい。」
「っ!俺はぁ……。」
言葉にするのが限界で、裕也は緊張と羞恥で震えた手を直倫の背中に回した。
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